2012年8月7日火曜日

ものの見方と表現の姿勢について

ものの見方と表現の姿勢について

音楽だけでなくあらゆる芸術作品は、何を目的としてどんな意義を持ってつくられたものなのか(あるいはそういったものがあるのかないのか)ということを作品から読み取ることがとても大切だと思います。
そうしないと作品から感じることに齟齬をきたしてしまったり、ただの嗜好だけでのみ判断してしまうことになり、それは豊かでない、勿体ない見方だと感じるからです。
例えば、真実の探求を主題とした音楽に幸福感を求めても得られるものは少ないでしょうしね。
自分の欲しいものだけを求めるのか、そうでないのかという違いはあると思いますが、真摯にそのものと向き合うことを大切に考える私にとってこのことはとても大切な考え方です。

これは芸術作品のみに言えることではなく、人についても同じようなことが言えると思います。
当然、このブログの文章にも同じようなことが言えるでしょう。
このように考えていくと、違いによって共感できる/できない、受け入れられる/られないということはあっても、誰もが何に対しても否定することなどできないでしょう。

Sylian Rueの音楽は社会学や心理学の視点を持ってつくっているので、聴いて幸福を感じるという部類の音楽ではなく、そこから何かに気付くことがあったり、聴く人に新しい視点そのものをクリエイトできるような音楽として人に届けばと思っています。そのように音楽と向き合ってもらいたいというのが私の本意です。

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