2014年5月14日水曜日

インドに一ヶ月滞在して感じること

昨日でインドに来て一ヶ月になりますが、この短期間での印象を書き留めておこうと思います。

インドではゴミをその辺に捨てるのが当たり前のようです。さすがにスターバックスやきれいなレストランなどは違いますが、列車内でも路上でもお構いなしです。交通ルールも「接触するな」くらいしかないように感じます。車線は平気ではみ出して運転するし、ちょっとした距離ならUターンせずに逆走する。3車線くらいのわりと広い国道レベルの道をバックする車も見たし、不衛生や危険のリスクを無視しているかのようです。

インドに一ヶ月いるあいだに見た限りでは、この国の人々の多くは全体のルールよりも自分の欲望を優先するようです。インド人は効率を重要視すると聞いたことがありますが、それも社会全体に対してではなく、自身の効率においてということなのかもしれません。
デリーでメトロに乗るとき、ドアが開いた途端に乗車客が降車客を押し込みながら乗り込んでくるあたり、特にそう感じます。せっかちかと思えば、待ち合わせやレストランのオーダーのルーズさがあり、いまのところインド人の思考が理解するのが難しいです。
ちなみにメトロの始発駅では、ドアをこじ開けてショルダータックルさながらの座席の奪い合いです。ホームでの整列も一列から二列、三列、四列と増えていき、電車が到着するころには列はほとんど崩壊しています。色々なものが非効率です。

また、Uターンの件やゴミをその辺に投げ捨てるなど、面倒なことを極端に嫌う傾向があります。
交通事故を起こしたり街が汚れて臭くなって自分自身が不快になったり歩きにくくなったりというような、後々より面倒なことになるかもしれないということをどれほど考えているのか、または考えていないのか。長い歴史を重ねて染み付いた行動には気付くことすら困難なのか。インド人のあたまの中が非常に気になります。

しかしながら、例えばゴミ捨てについては、ゴミ拾いを生業とする人々がいてその人の仕事をつくるために捨てるのだ、という考え方をインド人がしているのかどうかはわかりませんが、すべては必要があり理由があり現在があるのかなと感じる部分もあるので、非効率ながら変化するのは難しい社会だろうと感じます。それこそ日本がGHQの占領政策を受けたような外部からの統制がない限りは。インドは自国以外について知らない人が相当数いると思うので、変化どころの話ではなくそもそも別の方法を知らないだけなのかもしれません。ただ、ひとつひとつの物事に意味があることや宗教と生活が切り離せないものだったり、伝統音楽がいま現在も主流であることなど、変わって欲しくない部分が多い国でもあります。

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